wikiソフトウェアを提供する新興企業が、より多くの開発者らに自社の商用製品を知ってもらおうと、2つの製品をオープンソース化した。
Microsoftの元社員が設立したMindTouchは米国時間7月25日、「MindTouch Dream」ソフトウェアのオープンソースプロジェクトの立ち上げを発表した。MindTouch Dreamは、Microsoft .NETベースの分散Webアプリケーションを構築するためのソフトウェア。
また同社は7月26日に「Deki」と呼ばれるwikiベースのドキュメント共有ソフトウェアもオープンソースライセンスでリリースする予定だと、同社のプレジデント兼最高技術責任者(CTO)Steve Bjorg氏は述べた。
同社は今週「O'Reilly Open Source Convention」でそれら2つのプロジェクトについて詳しく述べる予定だ。
MindTouchの主要事業は、いわゆるwikiアプライアンスを中小企業に販売することである。wikiアプライアンスには、Wikipediaでも利用されている「MediaWiki」に手を加えたものと、リモートからアップデート可能なサーバで構成されるとBjorg氏は述べる。MindTouchはMicrosoft Office文書の共有をより簡単にするための修正をMediaWikiに施している。
まず1つ目のオープンソースプロジェクトDekiは、同社のwikiソフトウェアのオープンソース版でGNU General Public Licenseの下で公開される(これにはサーバが含まれない)。これを無料でダウンロードできるようにする狙いは、会社および製品をより多くの人に知ってもらうことだと、Bjorg氏は述べている。
2つ目のオープンソースプロジェクトMindTouch DreamではOpenGardenという専用のウェブサイトを設け、開発者向けの文書やそのほかのリソースを提供する。
Dekiを構築するために使用されたMindtouch Dreamは、様々なウェブサイトからの情報を組み合わせるマッシュアップのようなWeb 2.0アプリケーションの作成を促すために設計された開発フレームワークだ。全てのデータはXML形式で保存され、REST (REpresentational State Transfer) APIを使用してサービスにアクセスできる。
「ユーザーはサーバベースのRESTサービスを高度に切り離された手軽な方法で書くことができ、またオープンソースプラットフォームと同様にプロプライエタリなプラットフォームでもソフトウェアを実行できる」(Bjorg氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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