日経リサーチは7月10日、6月に実施したインターネット動画配信サービスの視聴動向についての調査結果を発表した。調査対象は16〜69歳の男女で、有効回収サンプル数は1092だった。
主要な25のインターネットテレビサイトを挙げ、1カ月以内の視聴状況を尋ねたところ、ネットユーザーの34.2%がインターネットテレビの視聴経験があることが分かった。
一般的なインターネットにおけるストリーミングなどの動画視聴については、男性10〜20代、30代の利用が多いが、今回設定した主要25サイトの視聴については、男性では世代を問わず4割が視聴経験あり、という結果を示した。
具体的に見ているサイトは「GyaO」が23.4%で最も多く、次いで「Yahoo!動画」が15.4%だった。測定25サイト中、10%を超えて視聴されているのはこの2サイトだった。
視聴者の中でどのようなジャンルが視聴されているかを見ると、「ニュース・報道」が最も多く、43.6%だった。中でも40代以降の男性視聴者では、半数以上が視聴していることが分かった。また、「アニメ・マンガ」も10〜30代の世代によく視聴されており、全体の21.4%と2番目に視聴が多かった。また、若年層は「バラエティー」「音楽」「サッカー」「お笑い」、高年齢層は「映画」と、視聴傾向が分かれる結果となった。
動画配信サービス視聴者のネット利用時間帯を見ると、休日のプライムタイム(19時〜23時までの、テレビ視聴率の高い時間帯)の利用が全体平均よりも高かった。視聴者が、インターネットをエンターテインメントツールとして活用している姿がうかがえるとしている。
また、動画配信サービス視聴者は「パソコンのモニターは、画質のきれいさにこだわる」という回答が45.7%で、非視聴者の30.5%に比べて高い数値を示した。日経リサーチでは、動画配信サービスの普及が、パソコンというハードの価値にも影響を与える可能性があると分析している。
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