楽天リサーチと三菱総合研究所は7月6日、15歳から69歳の男女を対象に実施した「第22回携帯電話コンテンツ/サービス利用者調査」の結果を公表した。
調査は、携帯電話での音楽利用状況などについてのもので、6月7日から6月12日にかけてウェブ上で実施し、回答者は2400人(男性50.0%、女性50.0%)、そのうち主要4社(NTTドコモ、au、ボーダフォン、ツーカー)の携帯電話利用者は2122人(回答者の88.4%)だった。
調査によれば、携帯電話で音楽を聴く人の割合は9.2%で、iPod等のデジタルオーディオプレーヤーで音楽を聴く人(23.9%)の半分以下であることが分かった。
携帯電話で音楽を聴いている人が利用している音源についてみると、約6割がCDをパソコン経由でリッピング(音楽CD内の音楽データをパソコンや携帯電話などで処理できるファイル形式に変換すること)して聴いており、携帯電話を通じたダウンロード(着うたフル)を利用している層は4割だった。
着うたフル利用者に過去1カ月あたりのダウンロード曲数についの質問では、1曲あるいは2曲とする回答が多く、頻繁にダウンロードを行うケースは少ないことが分かった。
auユーザを対象に、LISMO(携帯電話とパソコンを連携させたauの音楽配信サービス)の利用状況について質問すると、5.0%が利用していると回答し、6.7%が「LISMO対応機種は持っているが利用はしていない」と回答した。対応機種保有者の4割が利用していることになる。
LISMOの利用内容については、CDからリッピングした楽曲を携帯電話で聴くという回答がもっとも多く、86.2%だった。そのほか、携帯電話で購入した楽曲のPCによる再生保存、携帯電話の画像やスケジュールなどのPCへの保存といった機能が2割程度利用されいる。専用サイトからのPC経由での楽曲ダウンロードは3.4%と、まだ多くないことが分かった。
iPodやウォークマンなどのデジタルオーディオプレーヤーと携帯電話とを統合した端末について利用意向をみると、「是非利用したい」が11.2%、「利用したい」が27.8%であり、全体として4割程度の利用意向がみられた。また、現在デジタルオーディオプレーヤーを持っていないが今後利用したいというニーズのある層においては、統合端末の利用意向が高く、統合端末の登場によって携帯電話での音楽利用が拡大する可能性があるとしている。
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