ジクー・データシステムズはAjax技術を用いて開発した高速地図ビューア「Quadrix ScriptBrowser」が国土交通省で採用され、「航空写真画像情報所在検索・案内システム」として一般公開されたと発表した。
航空写真画像情報所在検索・案内システムは、日本政府の推進する「GISアクションプログラム2002-2005」で作成された施策に基づいて、政府機関が保有する国民資産となっている航空写真のアーカイブをインターネット経由で一般公開するために計画されたシステムだ。国土交通省からアウトソーシングを受け、同社のデータセンターでサーバホスティングと運用監視、支援を実施している。
閲覧できるのは、政府および自治体が保有する40万枚以上の航空写真だ。地図上で見たいエリアを選択すると、該当する、もしくは近い地点を含む写真のリストが表示される。リストには撮影年代や撮影高度などが表示されており、これを選択することで、直接各機関が公開している航空写真の閲覧画面が表示可能になる。表示はブラウザのみで行う。従来は各機関の公開サイトで異なる検索方法を用いてカバーエリアを確認する必要があったが、このシステムによって横断的な検索や簡易な航空写真表示が可能になった。
現在、このシステムに参画している機関および組織は、国土交通省国土計画局「国土情報ウェブマッピングシステム(試作版)」、国土交通省国土地理院「空中写真閲覧システム(試験公開)」、三重県「三重県森林GIS」、東京都武蔵野市「武蔵野市航空写真(公開)」、岐阜県美濃加茂市「美濃加茂市 住民公開GIS」、「美濃加茂市 航空写真全図」の5団体となっている。主管部局である国土交通省国土計画局総務課国土情報整備室では、今後システムの目的に賛同する団体への呼びかけを行い、参画団体を増やす計画だという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス