Louis Vuittonによれば、フランスの控訴裁判所は現地時間6月28日、GoogleがLouis Vuittonの所有する商標権を侵害し、検索キーワード広告をファッション業界の競合他社に販売しているという下級裁判所の判決を支持したという。
パリ控訴裁判所は、Googleとそのフランス子会社に対して、商標偽造、不当競争、そして誤解を招くような広告に対する賠償金として、37万6589ドル(30万ユーロ)を支払うよう命じた、とLouis Vuittonの広報を担当する企業は明らかにした。
Louis Vuittonが発表した声明によると、この裁定の結果、Googleは、フランスからアクセス可能な同社ウェブサイトすべてにおいて、Louis Vuittonの商標を広告に利用することを禁じられるとともに、Louis Vuittonに対してその訴訟費用9万4139ドル(7万5000ユーロ)を支払い、4つのニュース雑誌とGoogleのウェブサイトに訴訟結果を掲載するよう命じられた。
Googleの関係者は用意した声明において、「これは過去のAdWords広告に関する訴訟であり、現状にはまったくあてはまらない」と述べ、「商標に関するわれわれのポリシーでは、他社の登録商標を競り落とそうとすることはできないことになっている。また、偽造品にAdWords広告を利用することも許していない。裁判所によって今日下された判断によって、いかなる問題も発生しない」と説明した。
2005年2月、パリ地方裁判所はGoogleに敗訴を言い渡し、同社に対して20万ユーロを支払うよう命じていた。なお、Louis Vuittonがこの訴訟を起こしたのは2004年の初めである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」