着せ替え人形サイトのStardoll.comが、Googleなどへの投資で知られる一流ベンチャーキャピタルのSequoia Capitalから600万ドルの資金調達に成功した。インターネットメディアへの投資が活発化していることを示す、新たな一例とみられる。
スウェーデンのストックホルムを拠点とする子供向けサイト、Stardoll.comはSequoiaおよび同サイトに当初から投資しているIndex Venturesから2回目の資金調達を行った。Stardoll.comは営業開始から2年あまり経つが、おもに少女からなる会員数が伸びていることが目を引く程度で、今までは比較的目立たない立場にとどまっていた。Stardoll.comはさらに、Britney Spearsをはじめとする歌手の代理人を務め、メディアやエンターテインメント業界を専門とする弁護士のFred Davis氏を、取締役に迎えたと発表した。
一躍注目を集めた今回の資金調達は、この何年かインターネットメディアへの投資には慎重な姿勢を示してきたベンチャーキャピタルが前向きになってきたことを示すものだ。投資家たちは、Facebookのような次世代コミュニティサービスや、インターネットサービスの中でもMySpaceのように大量のユーザーを集め、さらにGoogle並みの投資リターンをもたらす可能性を秘めた案件に、特に注目しているようだ。6月に入ってからも、Sequoiaと同様にGoogleに早くから投資していたベンチャーキャピタルのKleiner Perkins Caufield & Byersが、ビデオクリップのオンライン編集ツールを提供する新興企業、One True Mediaに500万ドルを投資している。
以前はPaperdoll Heavenという名前で知られていたStardoll.comは、200カ国以上の7歳から17歳の少女たちの間で人気のサイトだ。無料メンバーは、Christina AguileraやBritney Spears、Demi MooreやBrad Pitといった人気スターの姿をした330種類以上ある「人形」の洋服やメイクアップ、ヘアスタイルを変えられる。月額約3ドルを払って有料メンバーになると、「スーパースター」人形や、特別なアバターおよび洋服のコレクションにアクセスが可能になる。
また、今後数カ月の間にはMe Dollという新サービスが開始される。これにより、Stardoll.comのメンバーは自分でデザインしたアバターや自分自身の着せ替えが可能になる。同サイトによると、現時点で登録メンバー数は約90万人に達し、毎週7千人から1万人が新たにメンバー登録しているという。
しかし、Stardoll.comは非公開企業で、メンバーの会費や広告料で黒字化が達成されているかどうかについては言及していない。今回の資金調達を受け、同社ではコンテンツをさらに追加するともにサイト機能を強化し、現在18名の従業員に加え、新たに開発者を増員する予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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