ビットレイティングスは6月27日、米Vivisimoの技術を利用し、検索結果を自動的に分類して表示する検索サービスを開始する。NTTドコモ、KDDIのau、ボーダフォンの3キャリアの公式サイトが検索できる点が特徴だ。
ビットレイティングスはモバイルポータルサイト「F★ROUTE」を運営しており、同社によれば、F★ROUTEの月間ユニークユーザー数は110万人にのぼるという。今回開発した検索サービスはF★ROUTE内で提供する。
これまでモバイルサイト検索サービスでは、運営者が手動で検索結果をカテゴリに分類して表示するディレクトリー型と、キーワードの検索結果を並べるロボット検索型の2種類があった。しかしディレクトリー型では増え続けるサイトに対応するために大きな労力が必要という問題があった。一方、ロボット型の場合は人手がかからないものの、画面の小さい携帯電話では検索結果の一覧が見づらいという欠点があった。
そこでビットレイティングスでは、検索インデックスに自動的にタグを付与して自動分類する「クラスタリング」と呼ばれるVivisimoの技術を採用した。検索結果はカテゴリ別に表示されるため、利用者が目的の情報にたどり着きやすくなる(写真)。
ビットレイティングス代表取締役の佐藤崇氏によれば、携帯電話のパケット定額制の普及や、無料サイトの増加により、モバイル検索サービスへのニーズが急速に高まっているという。利用者にとって使いやすい検索サービスを提供することで、まずはモバイル検索の普及を図りたいとした。
今回の新検索サービスでは、新たに3キャリアの公式サイトも検索できるようにした。公式サイトはキャリアの通信網の中からでないとアクセスできないため、これまで検索することができなかった。ビットレイティングスは携帯電話端末自体をクローラーとして利用することでこの問題を解決したという。
検索対象サイト数は、サービス開始当初は約3万サイトだが、8月までに10万サイトにまで拡大する計画だ。
ビットレイティングスとVivisimoは、今回開発した検索エンジンを国内外でOEM販売していく考え。また、ビットレイティングスは検索連動型広告やF★ROUTEへの広告掲載のほか、検索結果の表示方法などを広告メニューとして提供することで収益を上げる計画だ。
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