ジョインベスト証券は6月13日、20代から50代のインターネット株取引を行っている男女1036名を対象に実施した「第1回インターネット株取引の意識と実態調査」の結果を公表した。
調査によれば、インターネット株取引への意識は、「楽しい」が9割、「知的好奇心を刺激する」が9割など、肯定的な回答が大多数を占めた。ネット取引への満足度についても、3人に2人が「満足」と回答し、損益がマイナスだった人に限っても半数以上が満足と回答しており、損益にかかわらず株取引そのものを楽しんでいることがうかがわれる結果となった。
インターネット株取引を始めてからの自己意識の変化についての質問では、「ニュースをよく読むようになった」「経済知識が増した」「国際情勢への関心が高まった」「企業が身近に感じられるようになった」など多くの人が肯定的な変化があったことを指摘している。こうした傾向はとりわけ若年層や女性において顕著で、特に20代男性の41.4%が「経済の勉強が目的」と答えるなど、社会や経済に対する意識や関心を高めるモチベーションとしてインターネット株取引を位置づけていることが分かった。
インターネット証券取引歴と証券口座数について調べたところ、取引歴は1年未満が31.4%、平均保有口座は2.2口座だった。また、投資の目的は、1位「小遣いを得る」、2位「資産の有効運用」で、男女別に見ると、男性は資産運用を重視し、女性は株主優待や配当を重視するという特徴が見られた。
株売買の参考にする情報ソースは、全体平均では「一般新聞の記事」がトップだったが、20代男性と30代男性は「インターネットニュース」、20代女性と30代女性は「マネー誌」など、世代や性別によって主要情報源がかなり異なる結果となった。売買の頻度は若い人ほど多く、自分を「デイトレーダー」だと思う人は全体の5.4%だったが、20代や取引歴が短い人ほどデイトレーダーを自認する人が多く見受けられた。
投資金額について聞いてみると、初期投資金額は「100万円未満」が過半数を占め、最近始めた人ほど少額になる傾向があった。保有株式の合計時価総額は「100万円未満」が31.8%と最多だった。過去1年間の損益はプラスになった人が全体の6割だった。
また、今回の調査では、新時代の投資家像を知る手掛かりとして、ボーナスの手取り金額に対する株投資にあてるつもりの額の割合である「カブナス係数」と、現在の保有株式の合計時価総額に対する利益目標額の割合である「とらたぬ率」という2つの指数を発表している。
それによると、2006年夏のカブナス係数の平均値は17.5%で、若い人ほどカブナス係数が高くなる傾向が見受けられた。
この先1年の利益目標額は「100万円未満」が41.2%と多数派だが、とらたぬ率は42.5%と高めだった。これは一部に現実とやや乖離したリターンを求める人がいるためで、男性と若年層は高い利益目標を夢見がちだが、女性と中高年層は堅実な利益目標を立てる傾向が見られた。
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