AOLの最高経営責任者(CEO)は米国時間5月24日、同社が2006年の夏にブロードバンドユーザー向けに新しい検索機能を開始する予定であると述べた。会員数の減少により売上高が落ち込む中、同社は広告枠で利益を上げようとしている。
「われわれが7〜8カ月前にAOL.comを開始した時、ブロードバンドポータルにするつもりだった。検索機能に対しても同じ考えでいる」と同社のCEOであるJonathan Miller氏がラスベガスで開催されているGoldman Sachs Internet Conferenceで述べた。
Miller氏は新しい検索機能について詳細は明らかにせず、複数のソースを含み、迅速にロードされると述べるに留まった。
Time Warner傘下にあるAOL Internet部門は「これまでの技術を全て活かし、そしてGoogle(の技術)を取り入れ、さらに新たな技術を加えた高度なブロードバンド技術でゼロから始めたい」と考えているとMiller氏が述べた。
2005年夏、AOLは同社のAOL.comサイトを刷新し、以前は有料会員のみが利用できたコンテンツをウェブユーザーに無料で提供した。同サイトの会員数が2002年9月からおよそ30%減少する一方で、検索関連の広告収入によりGoogleの売上高が急増していた。AOLの2006年第1四半期の売上高は、今なお同社を支える米国の会員収益が13%減となったことにより、前年同期比7%減だった。しかし、広告収入は前年同期比26%増となっている。
AOLのページビューは前年比約15%減だが、2006年AOL.comを刷新して以降、減少は食い止めたとMiller氏は述べている。「われわれは市場に追いつき、さらに前進できると考えている。理由は、当社がどうすれば良くなるのかを十分に知っているからだ。つまり最適化についてだ」と同氏は述べ、AOLの世界中の2億4000万に上る膨大なユーザーの収益化を強化すると付け加えた。
GoogleはAOLの検索機能を強化している。両社は2005年後半に 提携を更新、拡大し、GoogleはAOLに10億ドル投資してAOL株の5%を取得した。両社は広告、インスタントメッセージ、ビデオ分野において協業することで合意している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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