Microsoftは米国時間5月23日夜、オンライン地図検索サービス「Windows Live Local」の新機能を発表した。リアルタイムの交通情報が組み込まれたのに加え、「Microsoft Office Outlook」のカレンダーと統合できるようになり、「scratch pad」が強化されている。
また、ヨーロッパ全域へのサービス拡大を進め、英国とカナダについては俯瞰図とローカル検索を提供していくことも明らかにした。
「MSN Virtual Earth」部門のゼネラルマネージャーを務めるStephen Lawler氏によると、MicrosoftはTraffic.comとの提携により、米国内の35の大都市部の車の流れや事故情報、工事情報といった交通情報を提供するという。
地図検索機能は「Windows XP」上での「Outlook」や、「Outlook 2003」と統合され、ユーザーはカレンダーのイベントに、地図や、目的地まで車で行く経路を組み込むことができる。予想される所用時間に応じて出発時間を調整する機能もある。
Microsoftはさらに、機能の限られていたscratch padを拡張し、「Collections」機能へと強化した。「Microsoft Passport」のアカウントを持つユーザーは、これを使ってお気に入りのローカル検索その他の情報を保存できる。Collectionsのリストに写真やビデオなど外部コンテンツへのリンクを挿入し、電子メールやインスタントメッセージ、「MSN Spaces」ブログを通じて、そのリンクを他の人と共有することも可能だ。
Windows Live Localの最新版についてLawler氏は、「見た目がさらにすっきりし、以前にも増して『ライブ』な印象が強くなり、より魅力的になった」と述べ、コンポーネントをドラッグしたり、拡大したり、隠したりもできる、と付け加えた。
Microsoft、Google、Yahoo!、「MapQuest」のAOLなど、あらゆる種類のオンラインサービスの提供によってユーザー数の拡大とオンライン広告収入の増加を目指す企業の間では、オンライン地図検索サービスをめぐる戦いが過熱気味だ。今回のWindows Live Localの機能強化は、この戦いを勝ち抜くための作戦の1つだと言える。最新版のWindows Live Localは前バージョンに比べれば改良が施されているものの、目的地までの徒歩での行き方など、足りない要素もいくつかある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス