セブン&アイホールディングスは5月19日、非接触ICカード技術「FeliCa」を利用した独自電子マネーのブランド名を「nanaco(ナナコ)」に決定した。数字の「7」からとった名称で、2007年春よりカードの発行を開始。これに先立ちコンビニエンスストア「セブン-イレブン」全店に、他社電子マネーと共用可能な決済端末を導入するという。
同社では新電子マネーを、傘下のグループ店舗をつなぐプラットフォームと位置付けており、2007年中にはスーパーマーケット「イトーヨーカドー」での取り扱いも始める予定。またJCBとの提携により、グループ外の加盟店1万店でも利用可能にする。
決済端末には、松下電器産業のマルチリーダーライターを採用。JCBが推進する非接触ICクレジット決済サービス「QUICPay」など、他社サービスの決済、チャージにも対応する。新電子マネーのサービス開始に先立ち2006年秋より導入を開始。セブン-イレブンに約2万5000台、イトーヨーカドーに1万2000台など、合計4万台を設置する。このほか、セブン銀行の新型現金自動預払機(ATM)でもチャージを可能にし、顧客利便性の向上を目指す。
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