社団法人日本レコード協会(RIAJ)は4月14日、2005年のレコード産業の概要をまとめた「日本のレコード産業2006年度版」を発行した。2005年の音楽配信金額は343億円となり、2004年の推定値である150億円から200%以上の大きな伸びとなった。
四半期ごとの音楽配信数量は、1〜3月で約5万2千回、4〜6月で約5万9千回、7〜9月で約7万5千回、10〜12月で約8万2千回と、大きく伸びている。また、金額では四半期ごとに約66億4400万円、約76億2300万円、約95億4300万円、104億7400万円と同様の増加を示した。構成比では数量、金額ともにモバイル(オリジナル音源を利用したシングル曲全曲やその一部、着メロ、その他)が全体の95%を占めた。インターネットからのダウンロードは5%以下であった。
なお、オーディオレコードと音楽ビデオの総生産は、数量で前年比102%となる3億5322万枚となり、金額で前年比98%となる4222億円となった。数量では2年ぶりに前年を上回ったものの、金額では前年を若干下回っている。。RIAJでは、音楽配信金額が大きく伸長した理由として「着うた」など携帯電話でオリジナル音源を利用したコンテンツが充実したことで、ダウンロード件数が大幅に増加したことを反映していると分析している。
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