サンフランシスコ市は米国時間4月5日、同州Wi-Fi化計画のプロバイダとして、EarthLinkとGoogleの共同提案を受け入れることを発表した。
EarthLinkとGoogleが2月に同市に提出した共同提案は、無償と有償の無線LANサービスを同市のいたるところで提供するという内容のものだった。
サンフランシスコの通信情報サービス部門担当ディレクターChris Vein氏は6日、Google、EarthLinkとなら交渉がスムーズに進み、ネットワーク構築作業を年内に開始して数カ月間で完了させられると考えたと、述べた。
電子フロンティア財団(EFF)と電子プライバシー情報センター(EPIC)が6日、共同で発表したレポートでは、GoogleとEarthLinkの共同提案は、ユーザーのプライバシー保護という観点からは最も不安な内容だと結論付けていた。これに対し、Vein氏は「このレポートに目を通していない」と述べている。
Vein氏は、共同提案を選択した委員会であるSan Francisco TechConnectはプライバシーの問題について、業者を選定する際に考慮した事柄の1つだと説明する。委員会のパネルは「EarthLinkとGoogleの提案内容に満足している。今後、計画を進めるにあたって、プライバシーやセキュリティといった問題についても2社と交渉していきたい」とVein氏は述べる。
屋内では無線網の利用は難しいのにどうやって市民のための真の“ユニバーサル”なネットワークを構築するのかという懸念について聞かれると、Vein氏は、これもGoogleとEarthLinkの2社と話し合うつもりだと回答した。「ユニバーサルで、価格も手頃なインターネットアクセスの実現に向けて、(2社と)交渉しながら、計画を進めていきたい。あらゆる建物で利用できる状態にできる限り近づけたい」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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