文:Daniel Terdiman(CNET News.com)
翻訳校正:河部恭紀(編集部)
2006/01/16 13:06
サンフランシスコ発--11秒間で何ができるか考えてみよう。冷蔵庫まで歩いていって飲み物を取り出す。CDを交換する。あるいはTシャツを着る。いずれにしろ11秒はごく短い時間だ。
だが、Leyan Loはそのようには思わないだろう。Loは米国時間14日、当地のExploratoriumで開催されたルービックキューブ世界大会において、橙/白/青/緑/黄/赤の全6面をそろえる競技で11.13秒という世界新記録を樹立した。
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数十人の「キューバー」たちが大会の各種競技での優勝を狙い、あわよくば複数のタイトルを手にしようとにらみ合う長い1日の最初に、Loの新記録は生まれた。ルービックキューブ大会では、標準的な3×3×3キューブ、目隠しをしての3×3×3キューブ、片手のみを使った3×3×3キューブ、そして、4×4×4キューブなどをそろえる競技が催される。
大会が終了した時点で、Loの成績は3×3×3で2位、目隠し3×3×3および片手3×3×3で1位、4×4×4で2位となり、全競技者の中でも最もすぐれたキューバーであることをみずから証明して見せた。
だが、会場にいたすべての人々を1日中興奮させたのは、やはりLoの世界新記録だった。もっともLo自身は、この記録について控えめにコメントしている。
「運に恵まれていた。(キューブの状態が)よい場合も悪い場合もあるが、今回は解きやすいものだった」(Lo)
Loによれば、このとき採用した解法では、通常なら2〜3秒はかかる最後の手順を省くことができたのだという。キューブの解法は、キューブが目の前に置かれたときに記憶したアルゴリズムを基に考えるそうだ。
しかしほかの参加者らは、その日目にした出来事をそれほど軽くはとらえていない。
「すごいことだ」と話すのは、カリフォルニア工科大学の学生で、同イベントの主催者でもあるTyson Maoだ。「ルービックキューブの解法の限界を、人はまだ伸ばすことができるというのがすごいと思う。ルービックキューブに熱中する人が増えてきたことで、最近は世界記録がどんどん更新されている」(Mao)
人気の再燃
誕生からすでに25年を経たルービックキューブには、山あり谷ありの歴史がある。1980年代には世界的現象にまでなったものの、90年代に入り、その存在は忘れ去られた。ところが近年、世界中で大会が開催されたり、カリフォルニア工科大学の同好会のようなクラブが増えたりしたことで、ルービックキューブ人気は復活の兆しを見せ始めている。
その要因の1つとなっているのは、もちろんインターネットだ。インターネットは、世界最高峰の競技者の解法テクニックをわたしたちに垣間見せてくれる。世界大会に参加した人々に聞いたところ、ルービックキューブコミュニティのメッカといえば「SpeedCubing.com」だという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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