オープンソースの電子メールクライアントソフト「Thunderbird」が、次のアップデート(バージョン1.1)で、ポッドキャスティングに対応する。またフィッシング対策機能も強化される。
この変更は、同ソフトウェアの変更箇所を記した内部向けのウェブページに記載されている。なお、現行のバージョン1.0.2ではこれらの機能は利用できるようにはならない。
ポッドキャスティングは、ユーザーが専用のソフトウェアを使ってネットから音声ファイルをダウンロードし、コンピュータやデジタル音楽プレイヤーで好きなときに再生したり、最新情報を定期的に受信することができるというもので、その名前はApple ComputerのiPodにちなんで付けられたとされている。
ポッドキャスティングは、ブログのようなコンテンツを簡単に配信するための技術であるRSSの仕組みを利用している。ThunderbirdはすでにRSSフィードを受信できるようになっているが、これに新しいパッチ(プラグイン)を追加することでポッドキャスティングに対応する。そのため、ポットキャストのようなコンテンツが届いた場合にはダイアログボックスが開き、ユーザーはここからウェブブラウザやオーディオプレイヤーといったヘルパーアプリケーションを呼び出せるようになるという。
フィッシング対策機能は、オンラインバンクのログイン情報やクレジットカード番号の入力を促す詐欺目的の電子メールの着信を検知し、ユーザーに警告するというもの。Thunderbirdには、以前から不審なURLを見つける機能が搭載されていたが、バージョン1.1からは、HTMLフォームへの情報入力を求める電子メールはどんなものでも検知されることになるという。
HotmailやGMailのような大手のウェブメールサービスでも、最近になって同様の機能を追加している。
バージョン1.1で追加されるその他の主要な変更点としては、スペルチェッカーがリアルタイムで動くようになり、またバージョンの更新も自動化される。そのほかPOP3ベースの電子メールを利用するユーザー向けにはウイルス対策アプリケーションとの統合が強化される。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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