オンラインのフリー百科事典プロジェクトであるWikipediaを運営するWiki Media Foundation(Wikimedia)は米国時間11日、検索最大手のGoogleがWikipediaの一部コンテンツを自社サーバ上で無償でホスティングすると申し出たことを明らかにした。
Wikimediaのウェブサイトで公開された情報によると、現在、非営利団体の同グループでは取締役会がGoogleの提案を検討しているところだという。また同グループは、3月中にはGoogle関係者と会合をもつ予定だと述べる。
Wikimediaは、Googleといかなる関係が築かれようとも、それによって同グループのサイトに広告が表示されることはないと述べた。
Google関係者は、Wikimediaへの申し出に関するコメントを拒否している。しかし、同関係者は、GoogleがWikipediaの取り組みや、Wikipediaに関連するさまざまなプロジェクトを引き続き支援していく計画であることを示唆する発言もしている。
「現時点では発表できる事柄が何もないが、GoogleとWiki Media Foundationは、Wikipedia.orgとそのコミュニティを支援するための斬新な方法について共同で評価を行っているところだ」(Google広報担当)
Wikipediaはオンラインの百科事典プロジェクトで、数千人のボランティアが内容の執筆および編集作業を行っている。この取り組みは、Wikiという技術を用いて行われている。Wikiとは、何人ものユーザーがコンテンツの作成や編集に参加できるように設計されたウェブページのこと。
Wikimediaはまた、Wikinewsという仮称のニュースサービスを立ち上げる計画も発表している。これにより同グループは、人々に独自のニュース記事を作成/編集/共有するチャンスを提供しようとしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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