先月発生した津波の影響で、昼間の時間が2.68マイクロ秒短くなった。
NASAの科学者らが測定したところでは、インドネシアのスマトラ沖で発生した地震による大規模な力が、ものの数分で地球の形を著しく変えてしまったという。
NASAは先週、12月26日に発生した地震によって、その長期的影響から北極点が2.5cm東にずれたことを示す測定データを公表した。北極点には常に若干の動きがある。
地球はまた、南北方向に短く赤道方向に長い扁平率がやや低くなり、完全な球体に若干近づいた。さらに、地球の自転が若干速まったため、昼間の時間が2.68マイクロ秒短くなった。この現象は、フィギュアスケートの選手が腕を身体に近づけると回転が速まるのと同じようなものだ。
どの地震も地球に何らかの影響を与えるが、今回の津波を発生させた地震は、ここ100年で4番目の規模となる特に大きなものだった。NASAのGoddard Space Flight Centerに所属するBenjamin Chaoは、今回の地震の影響と、中国の三峡ダムプロジェクトが与える潜在的な影響とを比較している。
同ダムの建設で生まれる峡谷には40立方kmの水が貯まる。このような質量の移動でも1日の時間はわずか0.06マイクロ秒しか伸びず、地球もほんのわずか扁平に戻るだけだ。また、極点の位置は約2cm移動することになる。
「毎年の季節的な天候の変化やクルマの運転まで、質量の移動が発生する出来事は、どのようなものでも地球の自転に影響を及ぼす」(Chao)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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