Craigslistという無料のコミュニティウェブサイトが、サンフランシスコベイエリアの各新聞社から奪った求人広告の売上は、最大で6500万ドルにのぼるというレポートが米国時間12月27日に発表された。
Classified Intelligenceが発表したレポートによると、毎月10億以上のページビューを記録するCraigslistは、商品広告や不動産広告分野でも新聞社から売上を奪い、また他の従来からある案内広告のビジネスにも打撃を与えているという。
「Craigslistは極めて重要かつ価値のある市場を生み出した。同サービスはまた、この分野が変化しつつあることを具体的に示している」と、Classified Intelligence主要創設者のPeter M. Zollmanは声明のなかで述べている。
Craigslistは、賃貸物件から野球チケットまで、ありとあらゆる情報を求める利用者のために、必要最低限の機能を備えた案内広告サイトとして、1995年に全米45都市でサービスを開始した。同サイトはそれ以来バナー広告のないすっきりしたルック&フィールを維持しつつ、売り手と買い手を結びつけるオンラインネットワークへと発展した。
市場調査会社のJupiter Researchによると、ローカル情報検索による広告売上は、2003年の4億800万ドルから、2004年には5億200万ドルに増加する見込みだという。また、2008年にはこの金額が8億2400万ドルに達すると見込まれている。
米国における案内広告の市場規模は280億ドルから300億ドルで、このうち日刊紙の売上は160億ドルを占めており、また世界的には1000億ドルの規模を持つと推定されている。
オンラインオークション大手のeBayは、昨年8月にCraigslistの株式25%を取得した。また、eBayは先ごろ、4億1500万ドルでオンラインのアパート賃貸サービスRent.comを買収する計画があることも発表している。
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