Excite.com共同創設者のJoe KrausとGraham Spencerは米国時間6日に、 JotSpotという新しい企業の立ち上げを発表する予定だ。同社は、開発者がオンライン上にある共有テンプレートを使ってウェブアプリケーションを構築するのを支援していく。
JotSpotでは、複数の人が共通のインタフェースを使ってコンテンツを編集するなどプロジェクトに貢献できるように設計されたウェブページ「wiki」を利用する。同社では、開発者がウェブアプリケーションをつくる際に従来のドキュメントの代替として利用できるようなwikiを開発中だ。これがあれば、開発者同士が共通プラットホームを使いながら、社内で使用するオンライン機能などを作成することが可能になる。
同社は、MayfieldとRedpoint Venturesから520万ドルの資金を調達している。
「財務分野でExcelが達成したようなことを、われわれはウェブベースアプリケーションの共同開発において行おうとしている。つまり、アプリケーション開発で必要とされるスキルのレベルを下げる一方で、開発速度を高め、アプリケーションをさまざまなデータと統合させていくことだ」と、JotSpotの最高経営責任者(CEO)Krausはインタビューのなかで述べた。
JotSpotの立ち上げは、かつてExcite.comを創設したスタンフォード大学卒業生のKrausとSpencerが再び技術分野に身を置くことを意味する。検索エンジンからウェブポータルへと発展したExcite.comは、1990年代後半には大変な人気を博した。Exciteは1999年に、ブロードバンドケーブルサービスを提供するISP業者の@Homeによって72億ドルで買収された。
しかし、この合併は失敗だった。他のケーブル会社との競争や、社風の違いに悩まされ、Excite@Homeはズタズタになった。最終的に同社は破産申請し、営業を停止した。その一方で、同社のサービスを利用していたComcastやCoxのようなケーブル事業会社はそれぞれのブロードバンドISP事業を社内で行うようになった。
今年の3月に検索エンジンのAsk Jeevesは、現金と株式3億4300万ドルでExcite、iWonとMyWayを買収した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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