東京地裁、音楽ファイル交換業者の責任認める

ニューズフロント(CNET Japan特約)2003年01月30日 09時37分

 インターネットでCDなどの音楽ファイルを無料で交換させるサービスは著作権侵害にあたるとして、JASRAC(社団法人日本音楽著作権協会)とレコード会社19社が訴えていた裁判で、東京地裁は1月29日、ファイル交換サービスを提供していた日本エム・エム・オー(MMO)の著作権侵害責任を認める判決を下した。

 この判決は民事訴訟法に基づく「中間判決」となる。東京地裁は今後も審理を継続し、差し止めの範囲や賠償損害金の額について算定する。

 MMOは2001年11月に、インターネット上に「ファイルローグ」というファイル交換サービスの日本語版サイトを公開した。

 これにより少なくとも月間6万3000曲の管理楽曲がこのサービスで違法に利用されているとし、JASRACとレコード会社19社は、昨年2月、同サービスの停止と損害金の支払いなどを求めて提訴した。請求額は、昨年2月までの損害金2億1433万円と3月1日以降の損害金(毎月3969万円)である。東京地裁は昨年4月、JASRACの管理楽曲のタイトルなどの情報をユーザーに送信してはならないとする仮処分命令を下し、MMOは同月サービスを停止している。

JASRACのリリース

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