Microsoftは、自社のウェブメールサービスをデスクトップ上で利用できるソフトウェアのベータテストを開始した。
同社は今週、ユーザーが複数の電子メールアカウントを管理できる無償のWindowsプログラム「Windows Live Mail Desktop」の最初のベータテストをスタートした。このソフトウェアは、「Hotmail」の後継で、同じくベータテスト中の「Windows Live Mail」と連携するよう設計されている。
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この動きは、Hotmail事業にとっては転機といえる。同事業はこれまで、ウェブブラウザではなくデスクトップソフトウェアを使って電子メールを閲覧したいユーザーには料金を課してきたからだ。有償版の料金は、20ドルからとなっている。Windows Live Mail Desktopは、同社が取り組みを進めている新ブランド「Windows Live」の一部となる。Windows Liveは最終的には、単にWindows Live Mailだけではなく、Microsoftが提供する他のウェブベースサービスのハブとなる予定だ。
Windows Live Mailグループで主任プロダクトマネージャーを務めるBrooke Richardson氏によると、Windows Live Mail Desktopは、Windows Live MailやHotmailなど複数のアカウントに加えて、その他のPOP3、IMAPベースのアカウント、さらにはGoogleのGmailアカウントまで管理できるという。
今回のテストは、約100人に対象を限定的に実施される。
「これらの人たちが新サービスをチェックしてくれている」とRichardson氏は言う。
このベータテストが順調に進めば、Microsoftは数週間あるいは数カ月後に、数千人に対象を拡大してテストを実施し、正式版を年内にリリースする計画だ。Windows Live Mailのウェブ版の開発コード名は「Kahuna」で、現在、テスト版のKahunaユーザーは約100万人いるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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