人気のオンラインゲーム「World of Warcraft」の非公式ガイドブックをeBayを通じて販売していた男性が、販売の差し止めは不当だとして開発元などを訴えた。
米国時間3月23日カリフォルニア州の連邦地方裁判所に提訴したフロリダ州ブロンソンに住むBrian Kopp氏(24歳)は、World of Warcraftの非公式ガイドブック「The Ultimate World of Warcraft Leveling & Gold Guide」を自主制作してeBayのオークションを通じて販売していた。提出された訴状によると、Kopp氏は、Blizzard Entertainmentとその親会社のVivendi Universal Games、および業界団体Entertainment Software Association (ESA)が同ガイドブックの販売差し止めをeBayに命じたのは不当だとしている。
魔法使いや戦士、モンスターが活躍する多人数参加型のオンラインゲームWorld of Warcraftは2004年にサービスを開始し、参加者は世界中で600万人を超えている。参加者の中にはゲーム内のギルドに参加して活動する者もいる。
Kopp氏は2005年8月から数カ月にわたり、ゲームの遊び方やポイントの貯め方などを解説したガイドブックを1部15ドルほどで数百部販売した。最初のオークションを開始して数週間が過ぎた頃、Blizzard Entertainment、Vivendi Universal Games、およびESAはeBayに対し、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づいた通告書を繰り返し送付し、著作権および商標権を侵害しているのでオークションを停止するように求めた。eBayでは、このような苦情があった場合にはオークションを停止し、警告が一定数を超えた場合、そのユーザーのアカウントを一時停止することになっている。
Kopp氏は侵害行為との訴えに対する反論書を提出した。反論書に対して14日以内に反応がなかったため、eBayはDMCAで認められているとおり同氏のオークションを再開した。しかし、11月までに3者からの削除を求める通告が規定数に達したため、eBayは再びKopp氏のアカウントを一時停止した。Kopp氏は新たなユーザー名で販売を再開したが、そちらもすぐに一時停止処分を受けた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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