ゆめみの子会社で携帯電話向けのアプリケーション開発を手がけるSweetは、おサイフケータイを使ったNTTドコモの電子クーポンサービス「トルカ」に対応したブログシステム「Sweetブログ」を開発した。飲食店などの店舗向けに提供する。
Sweetブログは店舗が顧客に情報発信するためのプロモーションツールとして開発され、携帯電話から投稿・閲覧が可能だ。店舗はブログ投稿管理画面からワンクリックでトルカの情報を作成し、閲覧者がブログからそのトルカ情報をダウンロードできるように設定する。Sweetブログの利用料金は、基本機能であれば無料だ。Sweetはブログのエントリーに合った広告を掲載することで収益を得る。
トルカはドコモが開発した電子クーポンサービスで、モバイルFeliCaを搭載した端末を店舗等に置かれたリーダー、ライターにかざすと取得できる。メールや赤外線などを使ってトルカ情報をユーザーが交換できる点が特徴で、口コミによる集客が狙える。
ゆめみ取締役会長でSweet代表取締役社長を務める片岡俊行氏は、「これまで店舗はメールマガジンで情報を発信していたが、個人情報保護法が施行され、メールアドレスなどの個人情報を利用するサービスに対して事業主、ユーザーともに懸念するようになった。また、スパムメールが増えたことでメールマガジンをユーザーが読まなくなり、効果が下がっている」と指摘。これに対して、RSSでの情報配信であればユーザーが個人情報を提供する必要がなく、また最新情報を頻繁に送信できるといったメリットがあるとした。
店舗が作成したブログは、Sweetが開発した携帯電話向けRSSリーダー「Sweetアプリ」で閲覧できる。店舗側では、店舗のブログを受信するようにSweetアプリをカスタマイズして配布できる。なお、Sweetブログで作成したエントリはSweetアプリ以外のRSSリーダーでも受信できるという。
Sweetではトルカ情報がユーザー間で交換できることに着目しており、今後はユーザーが自分のブログで企業のトルカ情報を紹介して、それが利用された場合に一定額を支払うといったアフィリエイトモデルも検討しているとのことだ。
Sweetでは今後1年間で100店舗にSweetブログを利用してもらいたいとしており、Sweetアプリについても2006年度中に150万ダウンロードを目指すとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」