Mozilla Foundationは米国時間12日、同グループで開発する電子メールアプリケーションのアップデートとなる「Thunderbird 1.5」をリリースした。この新バージョンでは、セキュリティが強化されたほか、いくつかの新機能が追加されている。
Thunderbird 1.5は、すでに無償でダウンロード可能になっている。新バージョンの主な改良点としては、自動アップデート、セキュリティ、RSS、およびポッドキャスティングという4つ分野が挙げられている。
Mozilla Foundationの製品担当バイスプレジデントChristopher Beardは、「Thunderbirdの新バージョンでは、安全性の確保につながるフィッシング対策機能が追加されたほか、RSSなどの新技術を容易に使用できるよう統合することで、電子メールの総合的な使用体験を向上している」と声明で述べた。
また、Thunderbird 1.5には、自動アップデート機能も追加されている。この機能により、セキュリティ関連や製品のアップデートをシステムにダウンロードし、インストールの準備ができた時に通知されるようになる。
また、セキュリティ面ではスパムフィルターも強化させている。なお、Mozilla Foundationは2005年の秋、複数のセキュリティーホールをふさいだThunderbird 1.0.7をリリースしていた。
さらに、Thunderbird 1.5では、RSSのサポートが強化されており、RSSフィードを電子メールとして受信できるようになっている。そのほか、ポッドキャストも、ウェブブラウザやオーディオプレイヤーなどのアプリケーションに関連づけられたダイアログボックスから可能になっている。
生産性を向上するための機能としては、電子メール作成時のスペルチェックや、電子メールからの添付ファイルの削除が含まれた。
Mozilla Foundationによると、Thunderbirdは2004年12月に登場して以来、約1800万回ダウンロードされているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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