インターネット関連の有力企業が次々とビデオオンデマンド事業に参入しているなか、America Online(AOL)は、Truveoというビデオ検索技術を開発する社員数12名の企業を買収した。
AOLは米国時間10日、この買収計画を発表したが、同社がTruveoに対して支払う金額については明言を避けた。AOLの広報担当Nicholas Grahamによると、すべて現金で決済されるこの取引は、2004年6月にAOLが4億3500万ドルを投じて双方向マーケティング企業Advertising.comを獲得して以来、最大の買収になるという。
「オンラインビデオは明らかに大規模な市場になりつつある。利用者が観たいビデオを簡単に検索できることは重要なことだが、現時点でビデオ検索はテキスト検索ほど使いやすくない」と、AOLのKevin Conroy(メディアネットワーク担当エグゼクティブバイスプレジデント)は述べている。
YahooやGoogle、Reuters、Amazon.comなどの各社は、ここ数カ月のあいだにビデオ関連サービスを強化してきている。
Truveo(本社:カリフォルニア州バーリンゲーム)の最高経営責任者(CEO)兼共同創設者のTim Tuttleによると、一般的にビデオ検索技術は、テキストドキュメントを見つけ、その内容を分析することに頼っているという。
「しかし、各種のビデオサイトを見ればわかるように、ビデオについて利用できるテキスト情報はほとんどない」(Tuttle)
同氏によると、Truveoのウェブクローラーはビデオのビジュアル面の特性を理解することで、より正確な検索結果を返すことができるという。
AOLとTruveoとの買収契約は、昨年12月21日にまとまった。これまでTruveoは、投資家が資金を提供する非公開企業だったとAOLは声明のなかで述べている。
2004年1月に設立されたTruveoは昨年9月、ビデオ検索エンジンを公開した。AOLでは、Truveoを既存のビデオ検索部門に吸収する計画だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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