先月には「iTunes Music Store(iTMS)」に多数の音楽ファンが殺到したことから、著名なオンラインブランド10サイトへのトラフィック数増加率で、AppleがGoogleやAmazonを抑えて1位となったことが、米国時間20日に公表されたレポートから明らかになった。
Nielsen/NetRatingsによると、前年11月には1960万人だったApple.comのユニークビジター数が、先月には3080万人と57%も増加したという。ちなみに、Googleサイトのユニークビジター数は29%増、またAmazonのユニークビジター数は16%増だった。
第4位に入ったのは地図、道順、道路交通情報を無償で提供するMapQuestでユニークビジター数は13%増、また第5位にはReal Networks(12%増)が入った。Yahooは、トラフィック増加率では前年比10%増に終わったものの、ユニークビジターの数は1億400万人と月間ベースでトップになった。
Nielsen/NetRatingsのシニアメディアアナリストGerry Davidsonによると、11月はホリデーシーズンを控えて消費者のネット利用が増え始める月だという。アナリストはホリデーシーズンの消費予測のために、同月のトラフィック数に注目している。
AppleやGoogleへのトラフィックが急増した理由としては、両社が新製品や新機能、新たなサービスを頻繁に投入している点が最も大きいと、Davidsonは説明している。
たとえばAppleは、同社のデジタル音楽プレイヤーの最新版である「iPod nano」を今秋発売した。iPodユーザーは、nanoに楽曲をダウンロードするため、Appleの「iTunes Music Store」に殺到した(Nielsen/NetRatingsでは、iTunesソフトウェアのダウンロードが目的の訪問者と、iTMSからの楽曲購入者とを明確に区分していない)。さらに、AppleはiTunesでポッドキャストやビデオのダウンロードも先ごろ開始した。また、今年はGoogleも多くの新しいサービスを公開してきた。
「今年は『Google Maps』や『Google Earth』が投入された」とDavidsonは言う。これらのサイトは、全体の平均成長率を大幅に上回っている。この1年では特にFroogle(Googleの価格比較サービス)や画像検索サービスへのトラフィックが増えた」(Davidson)
ウェブサイト全体のなかで最もトラフィックが増加したのは、10代や若者層にサービスを提供する各サイトだった。
ランキングのトップに立ったのは写真公開サイトの「PhotoBucket.com」で、先月には1560万人の訪問者を集め、2004年11月の98万3000人から1492%もトラフィックが増加した。Nielsen/NetRatingのレポートによると、ソーシャルネットワーキングサイトの「MySpace」「Facebook」「Memegen.net」でも、前年比でそれぞれ752%、530%、446%の伸びを記録したという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス