調査会社NPD Groupは米国時間14日、米連邦最高裁判所がPtoPソフトウェア会社に不利な裁定を下した夏以降、オンラインで音楽ファイルを違法に交換する世帯の数が、米国において激減したと述べた。
ただし、実際に交換されている音楽ファイルの数が依然として多いことから、ヘビーユーザーによる利用は今も続いている可能性が高いとも、同調査会社は述べている。
音楽ファイルを少なくとも1つはダウンロードしたことがある世帯数が、6月には640万だったが、10月には570万に減った。11%も減少した要因には、違法なファイル交換に反対するエンターテインメント業界のキャンペーンが功を奏したことが考えられるとNPD GroupアナリストのRuss Crupnickは述べた。
「季節的な要因と関係なく、違法ダウンロードがこれだけ減少したのは初めてのことだ」とCrupnickは述べた。
エンターテインメント関連企業は、これまでの訴訟や啓蒙活動、そして法廷闘争を通して、音楽や映画をオンラインで違法に交換する利用者が最終的に減ることを期待していた。そして、ファイル交換に関するデータを何年間も見守ってきた。
個人ユーザーを対象にした訴訟が大々的に報じられたりもしたが、ファイル交換を取締まる活動は、その効果がこれまで表れてきていなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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