MicrosoftのCEO、Steve Ballme氏が、日本のMSN事業の10周年を記念して行われたパートナー向けのイベントで基調講演を行った。
Ballmer氏はこの講演の中で、米国時間で11月1日に発表された同社のWindows Live、Office Live戦略について語り、広告ビジネスについての意気込みを披露した。
同氏によればWindows LiveとOffice Liveは既存のWindowsやOfficeを変えるものではなく、拡張して発展させるものだという。これら「Live」のサービスについて、一部はサブスクリプションによる収入を考えているものの、その大半の収入を広告によって得ることを強調した。
「われわれは広告収入という大きな賭けに出たのだ」(Ballmer氏)
広告ビジネスの意気込みを日本で披露するBallmer氏 |
現時点でマイクロソフトの年間売上高はおよそ400億ドル、そのうち広告収入は20億ドルだが、もっとも急成長しているのも広告ビジネスだとBallmer氏は言う。このビジネスはさらに年間120億ドルの売上まで成長するだろう予測する。
実際の広告の形態がどのようなものになるかの具体的な情報は明らかにされなかったが、Windows LiveやOffice Live、MSNだけでなく、マイクロソフトの広告のプラットフォームを通じて、PCやゲーム、テレビ、キオスク端末や見たこともないようなデバイスにまで提供できるようにしていく構えのようだ。
また、広告の提示方法については、「広告がユーザー体験の一部で重要になる」とし、ユーザーが広告の表示をコントロールできる権限を持ち、関心の持っているものを提示すべきだと語った。
具体的なビジネスの強化策としては、日本のMSNスタッフの人員を1年で倍層させることを明らかにしている。
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