フランス与党が、スポンサー付きリンクが表示されるGoogleの「AdWords」システムを利用した政治キャンペーンを展開したことを認めた。
パリ郊外やフランス各地で発生した暴動を連想させるようなキーワードを入力すると、内務大臣Nicolas Sarkozyの支持を訴える請願書に案内されてしまう。
11月5日と6日の週末に、インターネットユーザーがGoogle検索サイトで「暴力」「暴動」「郊外」「炎上した車」「人間のクズ」のような検索語を入力すると、有力政党の国民運動連合(UMP)の公式サイトに直接リンクする広告が表示された。
さらに詳しく見ると、その広告のリンクからは、パリ郊外で発生した暴動に対し、党首で内務大臣のNicolas Sarkozyが掲げる政策を支持する請願書に案内される。
「暴動の発生以来、われわれを支持する多くの電子メールが寄せられ、活動家や選出議員によるNicolas Sarkozyを支持する請願書が17通も出回っているほどだ」と同党広報担当がZDNet Franceに語った。「そこでわれわれは党の技術面を担当するL'Enchanteur des nouveaux médiasに、暴動やUMPに関して検索をしているインターネットユーザーが党の正式文書に案内されるように依頼した」(同広報担当)
依頼を受けた業者L'Enchanteur des nouveaux médiasは、Google FranceのAdWords広告システムを利用することにした。「われわれは、3つのキーワード群を購入した」と、同社ディレクターのArnaud Dassierは認めた。「政治的キーワード、Nicolas Sarkozyを個人として扱うキーワード、それからパリ郊外の暴動に関するキーワードの3つのグループだ」(Dassier)
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