Operaが、「Opera Platform」と呼ばれる携帯電話向けウェブブラウザ/ユーザーインターフェースパッケージ用のソフトウェア開発キット(SDK)のベータ版を発表した。
この発表は、ロンドンで現地時間15日に開催されたWorld Wide Web ConsortiumのMobile Web Initiativeに合わせて行われた。Operaはこの計画により、開発者にとっては開発が容易で、エンドユーザーにとっては低コストなモバイルアプリケーションの実現を目指す。
Opera Platformは、ネイティブインターフェースを使った携帯電話のフロントエンド開発を目的として2年前に発表された。このSDKは、携帯電話にインストールされたHTML、CSS、JavaScriptなどのウェブ言語を使った携帯電話用アプリケーションの開発を支援する。
Opera Platformはさらに、アドレス帳やSMSメッセージ送信機能など、これまで開発者がさわれなかった電話機独自の機能も利用できるようにする。
SDKが全機種に対応したアプリケーション開発機能を提供せずに済むよう、Opera Platformはメーカーが自社の電話機のOSに組み込む必要がある。実際、新しい電話機の多くに搭載されているJava 2 Micro Editionなどのほかの技術と比べると、このSDKの立場は不利な状況にある。
ウェブアプリケーションでのAJAX利用は、「Google Maps」などのサービスが登場してから増加した。ウェブページ全体ではなく、XMLでエンコードされたデータだけを転送するAJAXアプリケーションは、はるかにインタラクティブに見せることができる。
Operaのモバイル製品担当バイスプレジデントTimo Brunsは声明のなかで、「フルブラウザは、携帯電話の中心的なアプリケーションとしての立場を築いており、今日の携帯電話網を流れるデータの多くはブラウザで利用されている」と述べた。
Opera PlatformとSDKが掲げる目標の1つが、アプリケーションが機能するために転送されるデータ量の低減だ。フロントエンド用のHTMLが既に電話機に格納されているため、無線でダウンロードしなくてはならないデータ量が減る。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力