かつて高い人気を誇ったソーシャルネットワーキングサイトFriendsterが身売り先探しを銀行に依頼したと、同社の事情に詳しい情報筋が明らかにした。
サンフランシスコに拠点を置くFriendsterが、サンタモニカのブティック型投資銀行Montgomery & Coに、同社の買い手を探すように依頼していたことがCNET News.comの取材で明らかになった。前述の情報筋によると、複数のFriendster幹部がインターネットメディア企業数社に買収を打診したという。
Friendsterは今年に入り、自ら買収先を探していた。ある情報筋によると、同社は当初、売却価格をおよそ2億ドルに設定していたが、その後値下げし、現在の価格は5000万〜1億ドル程度だという。
2002年に設立されたFriendsterは、世界初の最も高い人気を誇るオンラインソーシャルネットワークの1つとして一世を風靡した。ソーシャルネットワーキングサイトは、各ユーザーがオンライン上で自分のプロフィールを作成し、友達、さらには友達の友達と交友関係を広げ、一種の仮想パーティラインを構築できるというもの。Friendsterに対する関心度のあまりの高さに、Googleを支援するKleiner Perkins Caufield & ByersやBenchmark Capitalといった著名な投資家も同社に投資した。
しかし、その成功はほろ苦い結末を迎えた。Friendsterは最盛期に、膨大なトラフィックに対応しきれず、度々機能停止に追い込まれた。またネットワークが成長するに従い、同社は堅実なビジネスモデルの構築に苦慮した。
その間に、Friendsterは衰退し、代わってMySpace.comが台頭した。
同じく2002年に開設されたMySpaceは、元々ロサンゼルスの音楽業界向けのソーシャルネットワーキングサイトだったが、間もなく14〜20歳の若者向けのハブとなった。同サイトは、2年間でおよそ3300万人の会員を集めた。
2004年、MySpaceのトラフィックは前年比840%と急増した。調査会社Nielsen/NetRatingsによると、MySpace.comの月当たりの訪問者数は、2004年9月の185万人から、2005年は1750万人に急増したという。その中にはリピーターは含まれていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力