フロリダ州法廷は米国時間2日、州警察が法廷で飲酒運転の証拠としてブレサライザー(飲酒検知器)端末を利用する場合、その内部を開示しなければ証拠として利用できないと定めた。
フロリダ州サラソタ郡の3人の判事で構成される法廷は、被告弁護士側の専門家は、ブレサライザー端末「Intoxilyzer 5000」で使われている秘密のソフトウェア説明書ともいえるソースコードへアクセスできる必要があると述べた。Intoxilyzer 5000は、ケンタッキー州オーエンズボローのCMIが製造する168KバイトのRAMを持つシンプルなコンピュータだ。
今回の裁定は、このような端末で使われているソースコードは公開されるべきかを決定する先例のひとつとなり、米国で日々持ち上がっている飲酒運転に関する訴訟の結果に影響を与えることになりそうだ。これまでのところ、フロリダ州法廷はこの議題について意見が分かれており、息を吐いてアルコールを摂取したかを調べる訴訟に反対の姿勢を示す者もあれば、端末の計算過程に関わる情報は企業秘密にすべきだと主張する者もあった。
1988年に起こった同様の訴訟では、フロリダ州の弁護士は、警察がブレサライザーを機械的に修正していることを発見した。結局、そのブレサライザーの結果は有効にはならず、法廷で証拠として提示できなかった。
今回、サラソタの判事らは、ソースコードの一般公開を要求しているわけではない。要求されているのは、被告側に立つ専門家がソースコードを受け取り、非公開で分析し、分析終了後に返却するというものだ。この分析は、バグの発見や、州による利用認定後にIntoxilyzerが修正されていないかの識別に使われる。バグや修正が認められれば、その端末の結果は法廷では証拠として利用できないことになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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