米国時間28日、Dick Cheney副大統領の側近で副大統領首席補佐官のLewis Libbyが連邦地裁大陪審に起訴され、全米で注目を集めている。Libbyは起訴後、同職を辞任している。
Libbyは、元中央情報局(CIA)工作員についてメディアの記者らとどのような会話を交わしたかを大陪審や連邦捜査局(FBI)から問われた際に、その内容を偽証するなど、5件の罪に問われている。同氏が起訴されたことが明らかにされると、ブロガーたちは素早く反応した。
ウェブ上では、意見が二手に分かれた。「Mad Melancholic Feminista」というサイトは「お祝いのシャンパンを用意しよう。がんばれ!」と、同氏が起訴されたことに対し、称賛の声を上げた。「BlackWednesday.org」というサイトは今回の事態をより大局的見地から「共和党はまさに絶体絶命。同党がこの事件について議会からどれくらいの責任を追及されるかは、民主党次第だ」と述べている。
「これは米国が法を重視する国であることを世界に示す事件だ。この国では誰もが法の縛りを受けるのだ」と述べたのは、Valerie WilsonがCIA工作員であるとする情報の漏えい事件を捜査してきた特別検察官Patrick Fitzgeraldだ。
民主党議員は「Culture of Corruption(崩壊の文化)」という言葉を多く引き合いに出した。下院院内総務のNancy Pelosi(民主党、カリフォルニア州選出)は自らのサイトに「ホワイトハウス高官の罪を問う大陪審起訴は、アメリカにとって悲しい出来事だ」と記した(下院議長のDennis Hastertの新しいブログには、この件に関する記載はなかった。また、共和党のある下院議員は「ブッシュ政権は今こそ、前進すべきだ」と語った)。
今回の起訴について真っ先に情報を報じたのは「TheSmokingGun.com」だと思われるが、記事のほとんどはFitzgeraldのサイトに掲示されたファイル(PDFファイル)へのリンクだった。
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