米国時間27日、「Sex.com」のドメインを乗っ取ったStephen M. Cohenが米国の警察当局に身柄を確保された。裁判所から6500万ドルの損害賠償支払いを命じられた直後に始まったCohenの逃亡生活は、4年めにして幕を閉じた。
Cohenの逮捕により、ドットコム・バブル時代に注目を集めた奇妙な事件は新たな展開を迎えた。米国連邦地方裁判所は2000年の終わりに、アダルトサイトの運営に使っていたSex.comドメインの権利を本来の所有者であるGary Kremenに返却するようCohenに命じた。そして、同裁判所は2001年に、Cohenに対してKremenに6500万ドルの損害賠償金を支払うよう求める判決を下した。
Cohenはメキシコのティファナで逃亡生活を送っていたが、先ごろ新たなアダルトサイト運営のために労働許可を更新しようとして、メキシコの捜査当局に身柄を確保された。米国警察庁署長代理/広報担当のTania Tylerによると、メキシコの捜査当局は、米国でCohenに逮捕状がでていることを認識していたため、同警察庁と米国国境警備にCohenの身柄を引き渡したという。
「Cohenはティファナで同様のインターネットビジネスを経営しており、豪勢な暮らしぶりだった」(Tyler)
Tylerは、Cohenが損害賠償不払いに起因する法廷侮辱罪で逮捕されたとしている。Cohenはサンディエゴの米国連邦地方裁判所に出廷し、逮捕理由と次の出廷日を言い渡されることになる。
米連邦地方裁判所は5年前、CohenがKremenからSex.comドメインを乗っ取ったとする判決を下した。Kremenは同ドメインを1994年に登録したものの、これを使用していなかった。
Cohenは、ドメイン登録業者のNetwork Solutionsに対し、KremenがSex.comドメインの権利を放棄して権利の譲渡を委任した、とする不正書簡を送付した。その後、Cohenはアダルトサイトの運営を開始した。
このドメイン名が自分に無断で譲渡されたことを知ったMatch.com創業者のKremenは、Cohenだけでなく、Network Solutionの親会社であるVeriSignまで提訴した。VeriSignを相手取ったこの訴訟には非常に重要な意味があった。
連邦控訴裁判所は、インターネットのドメイン名は不動産同様に扱われるべきもので、サイトの乗っ取りは盗難と見なされる、との判断を下した。そして昨年、Sex.comとVeriSignはこの裁判で和解した。和解条件は明らかにされていないが、内容に詳しい情報筋によると、1500万ドル以上の和解金が支払われたという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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