「口コミ」マーケティングは悪か?消費者団体、FTCにバズマーケティングの調査を要請 - (page 2)

Daniel Terdiman(CNET News.com)2005年10月20日 20時03分

 Commercial Alertは、このようなマーケティング手法の問題点は、宣伝を行っている者がその目的と依頼者を多くの場合に明らかにしない点にあると指摘している。

 インタビューでRuskinは、「問題は、サクラがサクラであることを明かしていないことだ。サクラが、自分がサクラであることを明かしさえすれば、法律違反にならないはずだ」と述べた。

 Ruskinは、最も恐れることに、マーケターが、子供たちや、その家族や友人との人間関係を悪用することがあると付け加えた。

 Commercial Alertの主張にもかかわらず、バズマーケティングや口コミマーケティング業界の一部は、同団体の行為を行きすぎだと考えている。

 「ステルスマーケティングは悪で、人々を騙すためのものだろうか」と口コミマーケティング関連組織Word of Mouth Marketing Association(WOMMA)の最高経営責任者(CEO)Andy Sernovitzは問いかける。同氏は、「もちろん悪で、我々もそう考えている」と述べる一方、口コミ手法を採用する大部分の業者はその意図を公に十分に伝えていると訴えた。また、Sernovitzは、一部の不誠実な悪徳業者の行為だけで、Commercial Alertは業界全体を非難していると述べた。

 Sernovitzは、「バズマーケティングという言葉は現在、一切合財を含む包括的な用語として使われている。多くの人がすべての電子メールをスパムと呼ぶのと同じことだ。人々は言葉に注意を払わず、用語が混乱して使われると、その誤解を解くのがとても難しくなる」と述べた。

 実際、WOMMAは会員に対し「宣伝の依頼主を明確にする」「人に自分が信じていることだけを言わせる」「自分の正体についてウソをつかない」という3つの方針を指示しているという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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