シックス・アパートは9月29日、ブログソフト「MovableType 3.2 日本語版」を提供開始した。同ソフトは、9月9日に公開ベータテストが開始されていたものだ。正式版は、米国では8月25日に提供開始されており、約1カ月で日本で正式版が公開されたことになる。
バージョン3.2で強化されたのは、コメントスパムおよびトラックバックスパムの自動フィルタリング機能や、記事ごとのURLをマニュアル設定可能としたこと、エントリーやコメントなどが一元的に管理できる管理メニュー、HTMLをダイナミックに生成するダイナミックパブリッシング技術で従来のMySQLのみならず、PostgreSQLやSQLiteもサポートしたことなどだ。一部のバグを修正した以外は、基本的にベータテストで公開されていたものと同様の機能が提供される。
同社がASPにて提供している「TypePad」では、携帯電話でのブログ閲覧に対応したことが注目されたが、MovableType最新版は携帯電話に未対応となっている。TypePadは、サービスプロバイダがある程度テンプレートを管理した上でブログサービスを提供しているが、MovableTypeはユーザーがテンプレートを大幅にカスタマイズするケースが多いため、すべてのテンプレートを携帯端末から閲覧できるようにすることが困難なためだ。
ただ、MovableType 3.2はTypePadと同様のテンプレートデザインを採用している。これは「携帯端末対応への第一歩だ」と、シックス・アパート プロダクト担当ディレクター 柳下剛利氏は説明している。同氏によると、今後動作環境を検証し、満足できるサービスレベルになれば、MovableTypeでも携帯端末をサポートするという。
MovableType 3.2 日本語版の価格は、個人ライセンスパックが8820円(税込)からで、基本ライセンスパックが3万1500円(税込)からとなっている。3.1を購入済みのユーザーは、無償でアップデートできる。
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