壮大な夢を抱き、急増する社員を収容するための広大な新オフィスを建設もしくは他社に貸し出したハイテク企業は、これまでシリコンバレーに数多く存在したが、いよいよGoogleもこれらの企業の列に加わろうとしている。
同社は米国時間28日に、新キャンパスの建設計画を発表した。100万平方フィート(9万2903平方メートル)の広さをもつこの新キャンパスはNASAのAmes Research Centerの敷地につくられる予定で、カリフォルニア州マウンテンビューにある同社の本社(「Googleplex」とのニックネームがある)からもそれほど遠くない。
シリコンバレーの企業のなかには、すぐにそれとわかる建物に入っているところもある。たとえば、Oracleの緑色に輝くビル群はハイウェイ101号線沿いのランドマークとなっている。またSun Microsystemsは、Oracleから南へ車で20分ほどのところにある、由緒ある医療施設を、大規模なオフィスに転用している。
しかし、ITブームの頃に壮大な計画を打ち出し、多額の資金を費やしたものの、結局ITバブルの崩壊で会社自体の経営が悪化した企業も多い。なかでも有名なのはSilicon Graphics Inc. (SGI)だ。現在Googleが間借りしているのはかつてSGIのオフィスだった建物だ。
そして、Borlandはこの「新オフィスのジンクス」を示すおそらく最も有名な例の1つだろう。同社は1994年にシリコンバレーの南に7000万ドルをかけて新施設を建設した。同社は当時、世界で第2位の独立系ソフトウェア会社だったが、それ以降はMicrosoftに敗北を喫し続け、現在では上位10社にも残っていない。
果たしてGoogleは、このジンクスの打破できるのか。同社が今ではMicrosoftに脅威を与えるほどの存在になっていることを考えれば、このジンクスは破られるものと思われる。むしろ、同社はいかなる困難にも打ち克ちそうにさえ見える。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス