Apple Computerが先週リリースした最新の音楽再生用ソフトウェア「iTunes 5」が、多くのiPodユーザーにとって頭痛のタネとなっているようだと、複数のウェブサイトが報じている。
数日前から、Apple.comにある掲示板をはじめ、いくつかのブログやディスカッションサイトで、Windows向けのiTunes 5に対する不満が噴出している。iTunesは、iPodにバンドルされるプログラムで、ユーザーはこれを利用して音楽をiPodに転送する。Appleにとっては、初めて本格的に設計したWindows向けのソフトウェアでもある。
最新版のiTunesに関するさまざまな問題が報告されている一方で、なかには何も問題なく動作しているとするユーザーもいる。報告されている問題のなかで目立つのは、インストール中にコンピュータがダウンするというものだ。また、最新版のプログラムをインストールした後に「iTunes Music Store」で購入した音楽をiPodに転送できなくなったという問題や、プレイリストが削除される、他のプログラムに干渉するといった問題も報告されている。
People for Internet Responsibilityの共同設立者、Lauren Weinsteinはオンラインで公開した書簡のなかで、「さらにひどいのは、前のバージョンに戻るのが難しい、あるいは不可能だという点だ。それに、これらの問題が多くのユーザーを怒らせているにもかかわらず、Appleが公式にこれらの問題を認め、対応していない点もひどい」と書いている。
この件に関して、Appleの広報担当にコメントを求めたが、現時点では回答を得られていない。
Appleの掲示板には、同社の顧客サービス担当者がこの問題を認識していると主張する書き込みもいくつか見られる。James Robinson, Jr.というユーザーによる13日付けのコメントには、「iTunes 5へのアップデートに関してAppleに問い合わせたところ、問題を修正するための作業を進めているところだと言われた」と記している。「iTunes 5には確かにバグがあると、彼らは言っていた」(Robinson)
それでも、これらの問題がどの程度広範なものであるか、あるいは何が原因なのかについては、まだはっきりしたことは分かっていない。さらに、ソフトウェアの最新バージョンは常にある程度のユーザーを当惑させるという事実も、この問題を分かりにくくさせている。これは、ソフトウェアは概してバージョンが上がるごとに複雑化する性質があり、またユーザーのコンピュータ構成はそれぞれ異なるために生じると、あるアナリストは指摘している。
いずれにせよ、Appleの掲示板に書き込まれた助けを求めるメッセージを見ると、ユーザーがいかに自分のiPodに執着しているかがわかる。そこには、「叫びたい気分だ!!」「i Tunes 5のせいで、かなりのストレス!!!」「ヘルプ!音楽が見つからない!」「HELP、iPodとiTunesが使えない!!!」などといった件名のメッセージが並んでいるからだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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