UFJ銀行グループのカブドットコム証券と、東京三菱銀行グループのMeネット証券は9月5日、2006年1月1日を期日とする合併に最終合意し、合併契約書を締結したと発表した。新会社は、インターネット専業証券会社としては業界第3位の規模になる。
存続会社はカブドットコム証券で、引き続き東京証券取引所市場第一部に上場する。社名も「カブドットコム証券株式会社」のままとなる。合併比率はカブドットコムの株式1株に対して、Meネットの株式0.163株を割り当てる。
新会社の代表執行役社長にはカブドットコム証券代表執行役社長の齋藤正勝氏が就任し、 Meネット証券代表取締役社長の眞部則広氏は執行役に就任する。
両社の合併は、それぞれのグループ会社であるUFJグループと三菱東京フィナンシャル・グループの経営統合に伴うものだ。新会社の口座数は7月末時点で35万8238口座となり、松井証券を抜いてイー・トレード証券、マネックス・ビーンズ証券に次ぐ業界第3位となる。
カブドットコムは今回の合併により、純営業収益ベースで年間16億円強の増収効果を見込んでいる。また、両社ともに実店舗を持っていないことなどから合併に伴う販売費や一般管理費の増加は限定的として、年間9億円強の経常利益の増益効果があがる見込みとしている。
カブドットコムの2005年3月期の業績は、売上高にあたる営業収益が前期比78.4%増の117億2500万円、営業利益が同118.1%増の59億6500万円、純利益が同32.1%増の40億1400万円だった。一方、Meネットの業績は営業収益が同107.0%の17億6400万円となったものの、営業損失が同1億8000万円改善の12億7600万円、純損失が同1億5800万円改善の13億3100万円と赤字が続いていた。
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