Microsoftのソースコードをインターネット上で販売したとされる男が、このほど連邦裁判所でこの容疑を認めた。
連邦検察局ニューヨーク南部支局の声明によると、コネティカット州メリデン在住のWilliam P. Genovese Jr.(28歳)は米国時間29日、マンハッタンの連邦裁判所で、Windows NT 4.0およびWindows 2000のソースコードの一部を違法に売却した容疑を認めたという。
連邦検察官によると、Genoveseは当初、だれかが盗み出したソースコードを昨年2月に発見し、これをMicrosoftの承認を得ずにインターネット上で配布したという。「illwill」や「xillwillx@yahoo.com」のハンドル名を使っていた被告はその後、このコードを自分のサイトで公開し、売りに出した。
これに気付いたMicrosoftの調査員とFBIのおとり捜査官が捜査に乗り出し、昨年2月から7月にかけて、盗まれたソースコードのコピーをダウンロードし、代金をGenoveseの口座に電子決済で振り込むことに成功した。
その後、Genoveseは業務機密を違法に配布した罪で起訴された。Genoveseへの判決は秋に下されると見られている。
米国の刑法では、このような犯罪に最長で10年の禁固刑と最高25万ドルの罰金を科すことができる。だが、Genoveseの弁護士であるSean Heckerによると、連邦検察局では10〜30カ月の懲役刑を妥当としているという。
Heckerはさらに、司法取引で同意した量刑指針を受け入れるかどうかは判事に委ねられている、と付け加えた。
「Genovese氏は結審を切望している。彼は父親の経営する事業に専従しており、社会に役立ちたいと強く望んでいる」(Hecker)
Heckerはさらに、Genoveseが最初にMicrosoftのソースコードを盗み出した人物の身元を知らないことも付け加えた。
Microsoft以外にも、流出した自社製品のソースコードが売りに出された例はある。昨年には、「Source Code Club」と名乗るグループが旧バージョンながら、Enterasys NetworkのDragon侵入検知システムのソースコードを1万6000ドル、Napsterのクライアント/サーバソフトウェアのコードを1万ドルで売りに出していた。同グループはその後、Cisco Pix 6.3.1のソースコードも2万4000ドルで売りに出した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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