Google Mapsと出会い系サイトの情報を組み合わせた新しいアプリケーションが、いつも「場違い」なところで恋人探しをしているとお嘆きの方に朗報かもしれない。
「HotMaps」というこのアプリケーションを利用すれば、米国の出会い系サイト「HotOrNot」の加入者がだいたいどこに住んでいるのかを突き止めることができる。
HotMapsウェブサイトで具体的な位置を選択すると、マーカーが一覧表示される。これらの手掛かりは、同出会い系サイトの加入者の住所を示している。そして、ユーザーがこれらのマーカーを1つクリックすると、HotOrNotのデータベースにあるその加入者の写真やプロファイルが表示される仕掛けになっている。
この新しいアプリケーションを開発したのは、Jeff MarshallとGreg LinというFrozenbearの2人のプログラマだが、Googleが公開するAPIを使ってデータの作成とマッピングを行える「マッチング」アプリは、さまざまな種類のものがすでに開発されている。
このようなマッチングアプリが登場している背景には、データへのアクセス方法、つまりAPIを公開するウェブサイトが増えているとの事情がある。これらのAPIは標準化されたXMLプロトコルで公開されている場合も多く、プログラマらはウェブサイトからデータを取り出すのに必要なマニュアルやツールを入手し、これらを別の情報源と組み合わせて新しいものを作り出している。
Marshallは、このアプリケーションは郵便番号を利用するだけで、実際の住所をマッピングするわけではないため、プライバシーの問題や、ストーカーに悪用される懸念はないと、ZDNet Australiaの電子メールインタビューに答えている。
「たとえ可能だとしても、正確な住所を使って住んでいる場所を明かしたいとは思わない。これがストーカーにとって究極のツールになり得る、といったコメントはネット上で何度か目にしている。これらのコメントは半分冗談だと思うが、郵便番号までしか絞り込まないので、これが実際に優秀なストーカー用ツールになることはない」(Marshall)
Marshallはさらに、「出会いを求めてHotOrNotの『MeetMe』セクションを訪れる会員を見せているだけだ。地域ごとに出会えるので、とても役立つと思う」とも付け加えた。
このAPIがFrozenbearのような用途に利用されることについてGoogleにコメントを求めたが、回答は得られなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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