Sleipnir 2のベータ2が登場--お気に入りの移行やマウスジェスチャなど復活

永井美智子(編集部)2005年08月02日 12時25分

 タブブラウザ「Sleipnir」を開発しているフェンリルは8月2日、最新版ブラウザ「Sleipnir 2.00」のベータ2を公開する。

 ベータ2ではSleipnirの旧バージョンである「Sleipnir 1.66」やInternet Exploreのお気に入り(ブックマーク)をSleipnir 2.00にインポートできるようにした。また、マウスを動かすことで特定の機能を実行するマウスジェスチャ機能も搭載した。これはSleipnir 1.66で採用して好評だった機能で、Sleipnir 1.66の設定をSleipnir 2.00に移行できるようにしている。

 新たな機能としては、JavaScriptやActiveXのセキュアモードとフルアクセス(すべて許可)を1クリックで切り替えられるようにした。Sleipnir 1.66では1つ1つ切り替える必要があった。ステータスバーのアイコンには、現在危険な状態なのか、安全な状態なのかを表示する。

 また、検索ボタンをカスタマイズできるようにした。ユーザーは普段利用する検索エンジンをカスタムボタンとして登録しておくことで、より素早く検索できるようになる。

 ベータ2ではインストーラー版のファイルも用意した。Sleipnirの公式サイトからダウンロードできる。このように、ベータ2では以前にあった機能が強化もしくは復活され、1.66により近づいてきた。

 Sleipnirは、Internet ExplorerコンポーネントとGeckoエンジンを切り替えられるハイブリッドエンジンを利用したフリーウェアだ。動作が高速でカスタマイズが容易なことから人気を集めている。インターネット白書2005によると、ブラウザソフト市場においてIE、Netscapeに次いで、3.8%のシェアをもつという。Sleipnirバージョン1.66の累計ダウンロード数は約200万件となっている。なお、以下の画像はベータ2の直前プレビュー版なので、実際には変更されている部分がある可能性もある。

お気に入りのインポート画面
Sleipnir 1.66やInternet Explorerのお気に入りをインポートできる。ただし、Sleipnir2.00のアルファ版およびベータ版のお気に入りには対応していない

JavaScriptやActiveXのセキュリティ設定1
JavaScriptやActiveXのセキュリティを切り替える機能も復活した。設定はメニューバーのセキュリティから行える。
JavaScriptやActiveXのセキュリティ設定2
さらに、ウィンドウ右下の部分であらかじめ設定した「デフォルトモード」「セキュアモード」を左クリック1つで切り替えられる。この部分を右クリックしても細かい設定が行える。

マウスジェスチャの設定
マウスジェスチャはプラグイン オプションで設定する

検索ボタンの設定
検索ボタンを設定すると、検索バーの右側にボタンが表示されるようになる(画像はAmazon.co.jpを設定した様子)

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