Mozilla Foundationでは、来年MicrosoftがInternet Explorer(IE)7をリリースすると、企業ユーザーのFirefoxブラウザに対する関心が急激に高まることになると予想している。
今年夏にベータ版が投入されるIE 7は、Windows 2000には対応しない。
Mozilla Foundationのコミュニティコーディネーター、Asa Dotzlerは米国時間19日、Windows 2000を導入している企業ユーザーは、IE 7が出てもその強化機能を利用できないことから、これら多くの企業ユーザーの間にFirefoxブラウザを普及させたいとの考えを明らかにした。
「われわれは、(大企業の)Windows 2000ユーザーを囲い込んでシェアを拡大する野望を抱いている」とDotzlerは言う。「われわれは、MicrosoftのIE 7投入を心待ちにしている。IE 7が出れば、改善された機能を利用するには数百ドルを投じてWindows XPにアップグレードする必要があることを、たくさんの人が思い知るだろう」(Dotzler)
AssetMetrixが先ごろ実施した調査によると、企業が利用するWindowsデスクトップのうち、約半数のマシンではいまでもWindows 2000が動いているという。これは、Mozilla Foundationが開拓できる大きな市場が存在することを意味する。
今月リリース予定のFirefox 1.1には、自動アップデートや環境設定ロック機能など、企業にFirefoxへの移行を促すさまざまな機能が搭載される。
Dotzlerが「世界最高レベルのアップデートシステム」と評するこの自動アップデートシステムにより、ユーザーはパッチやアップデートを自動的にインストールできるようになる。アップデートがリリースされるたびにFirefoxを再インストールする必要はない。Version 1.1ではさらに、ブラウザの環境設定をロックするツールも改善されていると、同氏は説明している。
Dotzlerによると、Firefoxの機能改善とIE 7の登場で、同オープンソースブラウザのマーケットシェアは劇的に増加する可能性があるという。「企業の導入を見据えた各種ツールの機能改善と、Windows 2000ユーザーが感じる疎外感から、大規模なドミノ効果が期待できる」(Dotzler)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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