Harry Potterシリーズの最新作「Harry Potter and the Half-Blood Prince(ハリーポッターと混血のプリンス)」がついに発売された。これまでで最も発売が待たれていた同書は、Amazon.comだけでも約140万人の読者が予約するなど、オンラインでの販売記録を塗り替えている。Amazon.comでは昨年の予約受付開始以来、常にベストセラーリストに名を連ねていた。
郵便局や配送業者が、発売日当日の配送の約束を果たすべく仕事に追われるなか、インターネットにはすでに同書についての書評や、発売日深夜のパーティの話、一気に読んでしまった読者によるネタばらしや、あまりにも内容をばらし過ぎている書き込みへの苦情などが溢れている。米国時間16日午前11時から正午にかけて、blogサーチエンジン「Technorati」では「Harry Potter」という語が最も多く検索され、また第9位には「Harry Potter Spoilers」という語が入っていた。
ニュージャージー州在住のCharles Zwillingは、土曜の早い時間にもかかわらず、Amazonの当該ページには、徹夜で読破したに違いない読者による書評が37もサイトにアップされていたことに驚いた。
「何でも1番にならなければ気がすまない人か、他人の楽しみを邪魔したいという意地悪な人でない限り、書き込むのは止めて欲しい」と同氏は記している。
ワシントンD.C.のPete Cycloneは、ネタ晴らしに抗議する意味で18日までレビューを書き込まないようにAmazon読者に呼びかけている。
「確かに言論の自由は大事だが、他者の権利が踏みにじられないように、Amazonはこの類のコメントに警告を載せるべきだ。少なくとも、Amazonはこれらの書評の公開を数日間差し止めておくべきだ。そうすれば、私はがっかりして慰めようのない14歳の妹の機嫌をとらずに済んだだろう」と記している。
もちろん、インターネットに接続しないという選択肢もある。しかし、筋書きについておしゃべりせずにいられないメンバーがいるのを知りながら、「Mugglenet.com」や「Harry Potter Automatic News Aggregator」のような熱烈なファンのつくるサイトが、発売日前後の数日間、掲示板を閉鎖するというのは無理な相談だった。
現時点で同書の評価は分かれており、主人公のHarryをLuke SkywalkerやHenry V、King Arthurに例えたり、作品中に見られる悪を最近起こったロンドンの地下鉄爆破テロに関連づけたものもあった。同書をシリーズ中で最も暗い本と呼ぶ読者がいる一方で、シリーズ最高の一冊とする声も上がっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向 けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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