Googleのホームページがまもなく一新されようとしている。
同社は米国時間19日に、ユーザーがGoogleのホームページをカスタマイズできるようにする新しい機能を公開した。
まだ正式な名称のないこの機能は、Gmailや他のGoogleアカウントを持つユーザーが、さまざまなモジュールを組み合わせて、自分専用のホームページをつくれるようにするもの。これらのモジュールはドラッグアンドドロップで並べることが可能で、電子メール、ニュースのヘッドライン、天気予報、地図、映画の上映時間、ウェブ検索などの各機能を、好みの位置に配置できる。
Google関係者はこの新機能追加について、自社のさまざまな製品を緊密に連携させる取り組みの新たなステップと説明した。同社CEOのEric Schmidt、記者団との質疑応答のなかで、この製品はMyYahooに直接対抗するために考えられたものではなく、またすでに市場に出ている他社のサービスと競争するためのものでもないと述べた。
Googleはまず、BBC、New York Times、Slashdot、Wired、Quote of the Day、Word of the Dayのコンテンツを提供する。同社はまた、ユーザーがRSS(Really Simple Syndication)経由でニュースサイトやブログのコンテンツを追加できるようにする計画だと、同社のMarissa Mayer(コンシューマウェブ製品ディレクター)は述べている。
「ユーザーに、自分の情報をカスタマイズし整理するためのツールを提供することが、われわれの目標だ」とMayerは語り、同製品はYahooへの対抗措置というよりも、ユーザーの要求に応えたものだと付け加えた。
「自分用のホームページのコンテンツを増やしたいというユーザーがいることを知っていた・・・これは彼らの情報利用を促進する1つのやり方。これはMyYahooとは違うものだと思う。MyYahooを狙ったものだとの意見があるが、それは違う」(Mayer)
この機能は、ウェブポータルの支配権をめぐってYahoo、Microsoft、America Onlineに対抗していく上で、Googleに欠けている部分を補うのにも役立つ。comScore Networksによると、最も人気の高いパーソナルホームページツールであるMyYahooはこの4月に、Yahooへの訪問者全体の23%に相当する2600万人のアクセスユーザーを集めたという。
「Googleのこのサービスは、YahooやMSNが提供しているものとよく似ている。これはオンラインポータル/検索分野で激しい競争が進んでいることを示す新たな証といえる」と、comScore NetworksアナリストのGraham Muddは述べている。
なお、このパーソナライズ可能なホームページを設計するにあたって、Googleは自社の顔となっているシンプルなデザインをそのまま保つようにした。このポータルページのデザインは、Googleのメインページによく似ているが、ただし検索入力欄の下のほうに、ニュースやGmailなどのサービスへのリンクが配置できるつくりになっている。
Mayerは、同社がいずれこのページにも広告を追加する意向であることを認めたが、ただしそれは何カ月も先の話だと付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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