ラジオは依然として最もよく利用される音楽視聴メディアであるものの、コンピュータや携帯音楽プレイヤーを利用するユーザーが急増していることが、最新の調査結果より明らかとなった。
市場調査会社のNPD Groupによると、2005年3月に行われた調査で、コンピュータに保存した音楽を聴いていると回答した人は、約7720万人だったという。これは前年同月の6320万人より22%多い数値だ。また、2004年3月には4530万人だったインターネットラジオの視聴者数が、2005年3月には5350万人となっていたことも同調査から明らかになっている。無料の音楽ストリーミング配信を利用する人の数も増加を見せ、前年同期比37%増の4600万人となった。
ラジオは以前として人気が高いが、今回の調査では、ラジオの視聴者数が前年3月よりも4%減少し、1億9400万人となったことが明らかとなった。なお、2004年3月時点でのラジオの視聴者数は2億300万人だった。同調査は、13歳以上の消費者5000人を対象に行われた。
「デジタル音楽を視聴したり、保存したりする人の増加は今年も順調に増加している」とNPDの Music and Movies部門でプレジデントを務めるRuss Crupnickは声明のなかで述べている。「技術企業は、音楽機能を強化したPCや携帯音楽プレイヤーなど、新たなツールを消費者に提供している。音楽企業の側も、コンテンツの拡充を求める消費者の要求に応えている。これに対し、消費者も提供された技術やコンテンツを積極的に活用している」(Crupnick)
Apple Computerのデジタル音楽ストア「iTunes Music Store」と音楽プレイヤー「iPod」が人気を博していることを受け、音楽関連ビジネスを強化する技術企業は増えている。先週初めには、Yahooがサブスクリプション形式の新しい音楽サービスを提供開始している。
今回の調査では、音楽をリッピングしてコンピュータに保存する消費者の数が前年同期より倍増していることも明らかになっている。また、音楽をMP3プレイヤーに転送する消費者の数も前年同期より127%増加したという。また、有料の音楽ダウンロードサービスを利用する人の数は前年同期より93%増えている。これは、消費者がオンラインメディアを受け入れつつあることの表れだ、とNPDは述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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