カカクコムは、同社の運営する価格比較サイト「価格.com」に対する不正アクセスでプログラムが改ざんされたと発表した。同社ではセキュリティ対策を施すため、5月14日よりサイトを一時閉鎖している。復旧時期は1週間後をめどにしている。
カカクコムによると、プログラムの異常が発覚したのは5月11日。調査したところ、不正アクセスが原因で、一種のサイバーテロ的な行為であることがわかった。同社では警察当局等とも相談の上、24時間監視体制でサイト運営を続けながらプログラム改ざんの影響や対抗策、犯人の調査を続けたが、不正アクセスは止まず、改ざんの範囲が拡大したため、5月14日よりサイトを閉鎖した。
現在カカクコムのサイト上では、「この改ざんにより、何者かが同社サイトを媒介としてウィルスソフトを無差別に送りつけ、同サイトを閲覧したユーザーがウイルスファイルを取り込んでしまった可能性がある」と警告している。判明しているウィルスは「trojandownloader.small.AAO」「PSW.Delf.FZ」の2種類で、アンチウィルスソフト「NOD32」で対処可能だ。同社では、ほかのセキュリティソフト各社にも対応を確認中だという。
また、この不正アクセスで、同社の保有するメールアドレスが閲覧された形跡があった。メールアドレス以外の個人情報等に関しては、閲覧された形跡はないとしているが、詳細は調査中だという。
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