AppleがiPodのコマーシャルでラップスターEminemの曲を無許可で使用したことをめぐり、長期間続いていた両者の争いがようやく決着した。
Eminemの音楽出版社であるEight Mile Styleは、ある少年が一目でiPodとわかる白いヘッドホンをつけ、Eminemの「Lose Yourself」を声を出して歌っている姿を載せた2003年の広告が著作権侵害にあたるとして、Appleを訴えていた。Eight Mile Styleの主張によると、AppleはEminemの歌をCMで使用する許可を得ていなかったとという。
「訴訟は友好的に解決された」と、Davis Wright TremaineパートナーのElizabeth A. McNamaraは述べた。同氏は、Appleと同じくEight Mile Styleに訴えられていたMTVとViacomの弁護を行っていた。なお、この和解の条件について同氏はコメントを差し控えた。
Appleの関係者は、Eminem側との和解が成立したことを認めたが、詳しいことは明らかにしなかった。Eight Mile Style関係者からはコメントを得られなかった。
2004年2月に起こされたこの訴訟のなかで、Eminem(本名Marshall Mathers)は、これまで全国的なコマーシャル契約を結んだことは1度もなく、このような広告契約を結ぶには「おそらく1000万ドルを越す契約金が必要になるだろう」と主張していた。
2004年5月、裁判官はEminemが提訴したいくつかの訴えは却下したが、中心となる著作権に対する訴訟は認めていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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