米国時間4月29日、Mozilla Foundationの開発するウェブブラウザ「Firefox」のダウンロード数が5000万という大きな節目を超えた。
同グループではこれを記念するために限定版のコインを50枚製作し、同ブラウザの普及に役立ったおもしろいエピソードを持つ人々に配布すると、自らのウェブサイト上で述べている。さらに、5000万回めのダウンロードにつながったSpreadFirefox(Firefoxのアフィリエイトプログラム)加入サイトの所有者にも賞が与えられるという。なお、この賞の名前はまだ決定していない。
Mozilla開発者のBlake Rossは、「世界が注目していないうちに、ダウンロード数を数えるカウンターが5000万を超えた」とMozilla Foundationのウェブサイトに記している。「だが、これはわれわれにとって単なる数字ではない。約5年の年月を費やした作業が正しかったことを証明するものであり、次の5年の始まりでもある」(Ross)
Firefoxが1.0の正式版をリリースしたのは昨年11月のことだ。それ以来、同ブラウザはほとんどのアナリストがほぼ成熟状態に近いとしていた市場を揺るがしてきている。Firefoxの利用者が増えるなかで、Internet Explorer(IE)の市場シェアが徐々に低下しはじめたが、これはここ何年もなかったことだ。
Fireforxへの関心は、その多くが度重なるIEのセキュリティホールによるもので、著名なセキュリティ研究者の中には、「可能ならIEを使わないように」とまでアドバイスした者もいる。
Microsoftは何年にもわたって、IEと次期Windows「Longhorn」とは切り離せないものだとしてきたが、同社の幹部らは今年の2月になって、Longhornの発売よりも先にIEの新バージョンをリリースすると述べた。Microsoftによると、最新版のIEは安全なブラウジング環境の実現に焦点をあてたものになるという。
だが、過去数カ月の間にFirefoxにいくつかの深刻なセキュリティ脆弱性が見つかったことから、ここに来て同ブラウザのほうも若干勢いが弱まりつつある。しかし、オープンソースの開発者らは、FirefoxのアーキテクチャはそれでもIEよりも安全だと主張している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス