「自分の子どもがインターネットにハマリ過ぎていると思ったら、家族でこの習慣を止めることにしよう」。「National PC-Turnoff Week」の主催者らは、全米の家庭がまもなくそう考えてくれると期待している。
8月1日から7日まで実施される「PC-Turnoff Week」は、「TV-Turnoff Week」に倣ったもので、家庭でのコンピュータの使いすぎから生じる危険について認識を高めるために行われる。
子供の健康に関する専門家のなかにも、全米で太りすぎの子供が急増している原因として、テレビと並んでコンピュータを挙げる人間がますます多くなっている。また、長時間コンピュータに向かうことは、子どもの社交性や成績、一般的な健康状態にも影響を及ぼすと懸念する声も上がっている。
Joe Acunzoは、このイベントを主催する「PC-Turnoff Organization」の発起人のひとり。「インスタントメッセージ中毒」の10代の子どもを持つAcunzoは、「なんらかの制限を設けることが確かに必要だ」と述べている。
子どもが今まで以上に多くの時間を電子メディアに費やすようになるなかで、どの程度の時間を過剰とするかという疑問が持ち上がっている。Kaiser Family Foundation の調査によると、8歳から18歳の子どもは毎日平均6.5時間近く(毎週44.5時間)もコンピュータやテレビ、テレビゲームに接しているという。3月に発表された同調査では、子どもがテレビゲームとコンピュータに費やす時間が、5年前よりも1日につき1時間増えていることも指摘されている。
National PC-Turnoff Weekはいまのところ、資金も足りなければ、TV-Turnoff Weekのような知名度も無い。来週25日から11回目が始まるTV-Turnoff Weekは、テレビゲームやインターネットも使わないよう家族に呼びかけており、800万人の参加が見込まれている。
AcunzoはPC-Turnoff Organizationを非営利団体として定着させ、寄付金で活動資金をまかなおうとしている。
しかし、ビジネスとの結びつきもある。Acunzoと彼のビジネスパートナーであるMark Sicignanoは、ソフトウェア開発者としてのキャリアが長く、現在ComputerTimeというソフトウェアを販売している。このソフトウェアは子どもたちのコンピュータ利用を親が制限しやすくするためのもので、同社のウェブサイトから39.95ドルでダウンロードできる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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